台湾旅行を計画する際に知っておきたいのが「お金」に関する情報です。通貨の種類や為替レート、支払い方法の特徴を理解しておくことで、旅先でのトラブルを避けることができます。現地でスムーズに買い物や飲食を楽しむためにも、台湾のお金事情を事前に確認しておきましょう。
台湾のお金の基本
台湾では日本と異なる通貨が使用されており、支払い方法にも独自の特徴があります。都市部ではキャッシュレス決済が普及している一方で、地方やローカルな店舗では現金が必要な場合もあります。旅のスタイルに応じた準備が大切です。
台湾の通貨の単位と種類
台湾で使用されている通貨は「ニュー台湾ドル（NTD）」で、現地では「元（ユエン）」とも呼ばれています。紙幣は100元、200元、500元、1000元、2000元の5種類があり、特によく流通しているのは100元札と1000元札です。
硬貨は1元、5元、10元、20元、50元の5種類があり、日常の支払いでは10元と50元の使用頻度が高めです。ローカルの屋台や公共バスでは高額紙幣の使用を断られることがあるため、小額紙幣や硬貨を用意しておくと便利です。
台湾の為替レート
2025年5月現在の為替レートは1ニュー台湾ドル（NTD）＝約4.8円です。つまり100元はおよそ480円となります。為替レートは日々変動するため、旅行前や現地での両替時には最新のレートを確認しましょう。
空港や銀行、ホテル、市内の両替所で日本円から台湾ドルへの両替が可能ですが、空港のレートはやや不利なことがあるため、必要最小限の両替にとどめるのがおすすめです。
台湾のお金の両替できる場所
台湾では日本円からニュー台湾ドル（NTD）への両替が可能な場所が多くあります。両替するタイミングや場所によってレートや利便性が異なるため、事前にそれぞれの特徴を把握しておくと安心です。旅行のスタイルに合わせて、ぴったりな両替方法を選びましょう。
日本で両替
出発前に日本国内で両替しておく最大のメリットは、現地到着後すぐに現金を使える点です。大手銀行の外貨両替窓口や、成田空港、羽田空港、関西国際空港などの空港内両替所で対応してくれます。
ただし、日本でのレートは現地より不利な場合が多く、手数料が割高になる傾向があります。また、高額紙幣（1000元など）が中心のため、細かい買い物には使いにくいこともあります。最小限の額だけを両替して、残りは現地で両替する方法が一般的です。
台湾で両替
現地で両替する場合、日本よりも為替レートが有利になることが多く、お得に現地通貨を手に入れられます。台湾の空港、銀行、ホテル、街中の政府公認両替所などが利用可能です。
ただし、両替時には必ずパスポートの提示が必要であり、土日や夜間は営業していない施設もあります。到着直後に大きな金額を両替するのではなく、必要に応じて分けて両替するのがおすすめです。なお、街中の非公認の両替所は違法の可能性があるため、利用は避けましょう。
台湾の銀行で両替
台湾の主要都市には複数の銀行があり、安心して両替できる場所として旅行者に人気です。代表的な銀行には「台湾銀行」「兆豐国際商業銀行」などがあり、日本円からニュー台湾ドルへの両替が可能です。一般的に銀行でのレートは良好で、手数料も明確です。
営業時間は平日の9時から15時半頃までで、土日祝日は休業ですので注意が必要です。両替の際にはパスポートの提示が必須となります。特に市街地にある支店は観光客にも慣れているため、安心して利用できます。台湾のお金の両替できる場所
台湾の街中の両替所（政府公認両替所）で両替
台湾の主要都市には政府から認可を受けた「公認両替所」があり、街中でも安全かつ便利に両替ができます。特に台北駅周辺や観光地の近くには外国人旅行者向けの両替所が点在しており、銀行よりも営業時間が長く、土日や夜間にも営業している店舗が多いため、観光の合間に立ち寄りやすいのが魅力です。
レートは銀行と同等かやや高めのこともありますが、利便性を重視するなら選択肢として有力です。ただし、非公認の個人営業の両替所も存在するため、「AUTHORIZED MONEY EXCHANGE」といった政府認可の表示があるかを必ず確認し、トラブルを避けましょう。
台湾のホテルで両替
宿泊先のホテルで両替ができる場合もあり、特に中級～高級ホテルではフロントで日本円から台湾ドルへの両替に対応しているところが多いです。ホテルでの両替は、何よりも「その場ですぐにできる」手軽さが最大のメリットです。
ただし、為替レートは市中の銀行や両替所に比べて不利になることが一般的で、両替できる金額にも制限がある場合があります。夜間や急ぎの時に少額だけ両替したいというシーンでは非常に便利ですが、まとまった金額を両替する際は、街中の公認両替所や銀行を利用する方が経済的です。
台湾の空港で両替
台湾の主要な国際空港（桃園空港、台北松山空港、高雄空港など）には到着ロビーや出発ロビーに複数の銀行系両替所が設置されており、到着後すぐに現地通貨を手に入れたい場合に便利です。空港の両替所は営業時間が長く、深夜便や早朝便にも対応していることが多いため、初めての訪台でも安心です。
ただし、空港内のレートは市中に比べてやや不利で、手数料が割高になることもあるため、両替は必要最低限の金額にとどめ、残りは市内で両替するのが賢い方法です。両替の際にはパスポートの提示が必要ですので、忘れずに携帯しましょう。
台湾旅行ではクレジットカードも持参
台湾では都市部を中心にクレジットカードの利用が広く普及しており、百貨店やレストラン、ホテル、大型チェーンのコンビニなどではほとんど問題なく使用できます。特にVISAやMastercard、JCBは対応店舗が多く、日本人旅行者にとっても使いやすい環境が整っています。
ただし、ローカルな夜市や市場、小規模な飲食店、バスなどでは現金しか使えないこともあるため、クレジットカードと現金を併用するのがベストです。また、クレジットカードを使えば両替の手間が省け、為替レートも銀行間レートが適用されるため、現金よりもお得になることもあります。
まとめ
台湾旅行では、現金とクレジットカードをバランスよく活用することで、快適で安心な旅が実現します。通貨の基本を理解し、両替の場所を選んで上手に現金を確保すれば、現地での支払いもスムーズです。
さらに、カード決済を併用することで、為替の心配も軽減できます。お金の準備をしっかり整えて、台湾の魅力あふれる街や文化、美食を思いきり楽しみましょう。
