台湾はグルメ、歴史、温泉、自然と見どころ満載ながら、飛行機で約3〜4時間と日本からのアクセスも良好で、費用を抑えた海外旅行先として人気です。
特に近年はLCCの普及により、航空券の価格が安定しており、学生や家族連れ、週末のプチ海外旅行にもおすすめの目的地です。この記事では「台湾・旅行費用」をテーマに、費用の目安やお得な時期などを詳しく紹介します。
台湾旅行の基本情報
台湾は1年を通して温暖な気候で、治安も良く、日本人にとって安心して訪れやすい国です。日本との時差はわずか1時間、通貨はニュー台湾ドル（元）で、2025年5月時点の為替レートは1元＝約4.7円です。
現地の物価は日本よりもやや安く、ローカルグルメなら1食100元（約470円）前後で楽しめます。LCCを使えば航空券も往復3万円台から購入でき、コストパフォーマンスの良い旅ができます。
台湾旅行費用の安い時期＆ベストシーズン
台湾旅行の費用を抑えるなら、日本や台湾の連休を避けた1月中旬〜2月上旬、5月中旬〜6月中旬、9月〜11月が狙い目です。この時期は航空券の価格が下がりやすく、LCC利用で往復3万円前後、宿泊費も1泊3,000〜6,000円程度で探しやすくなります。
一方、ベストシーズンは気候が安定し、快適に過ごせる3月〜5月上旬、10月〜12月上旬です。気温が20〜25度前後と過ごしやすく、観光にもベストな時期です。費用と快適さを両立したいなら、5月や11月の旅行が特におすすめです。
台湾旅行でかかる費用や相場の目安表
台湾旅行は、物価が日本よりも安く、LCCやビジネスホテルを利用すれば費用を抑えた旅行ができます。旅行のスタイルや日数によって必要な金額は異なりますが、一般的な観光・食事・宿泊を含めた平均的な目安を知ることで、無理のない旅の計画が立てられます。以下に2泊3日〜4泊5日の予算モデルをご紹介します。
2泊3日の台湾旅行の費用・予算
2泊3日の短期旅行では、主に台北市内を中心に観光するパターンが一般的です。航空券はLCCを利用すれば往復で約6,000元（約28,200円）程度、ビジネスホテルなどでの宿泊費は2泊で約2,000〜3,000元（約9,400〜14,100円）ほどです。
1日あたりの食費は約500元（約2,350円）で合計1,000元（約4,700円）、MRTやバスを利用した移動費、観光施設の入場料などで1,000元（約4,700円）前後を想定します。全体での予算はおよそ10,000〜11,500元（約47,000〜54,000円）が目安です。
3泊4日の台湾旅行の費用・予算
3泊4日あれば、台北の主要スポットに加えて、九份や十分、淡水など近郊の町へも足を延ばすことができます。航空券は往復6,000元（約28,200円）、宿泊費は3泊で約3,000〜4,000元（約14,100〜18,800円）、1日あたり500元の食費で計1,500元（約7,050円）が必要です。
観光費や移動費は1,500〜2,000元（約7,050〜9,400円）を見込んでおくと安心です。合計すると、おおよそ12,000〜13,500元（約56,400〜63,500円）が平均的な予算です。
4泊5日の台湾旅行の費用・予算
4泊5日のゆとりある旅行日程では、台北を満喫しながら台中や台南、北投温泉や猫空ロープウェイなども楽しめます。航空券は約6,000元（約28,200円）、宿泊費は4泊で4,000〜5,000元（約18,800〜23,500円）、食費は1日500元として2,000〜2,500元（約9,400〜11,800円）です。
移動費や観光費も多めに2,000〜3,000元（約9,400〜14,100円）を見ておくと安心です。全体では14,000〜16,500元（約65,800〜77,500円）ほどが妥当な予算です。ゆったりと台湾を楽しみたい方におすすめのプランです。
台湾旅行の費用＆物価を解説
台湾は物価が日本よりも安く、旅行中のコストを抑えやすい国として人気があります。航空券や宿泊、食事にかかる費用はもちろん、交通費やWi-Fi、お土産代までトータルで見ても、コストパフォーマンスに優れています。ここでは台湾旅行でかかる各費用の相場を詳しく解説し、旅行計画に役立つ情報をご紹介します。
台湾旅行の航空券費用
日本から台湾への航空券費用は、出発地や時期、航空会社によって変動します。LCC（格安航空会社）を利用すれば、成田〜台北間は往復で約6,000元（約28,200円）前後が一般的です。
セール時にはさらに安く、往復4,000元（約18,800円）程度で購入できる場合もあります。フルサービスキャリアを選ぶと、往復で約8,000〜12,000元（約37,600〜56,400円）ほどになります。繁忙期（年末年始、旧正月、夏休み）には料金が高騰するため、早めの予約が肝心です。
台湾旅行のホテル費用
台湾の宿泊施設は選択肢が豊富で、バックパッカー向けのゲストハウスから高級ホテルまで幅広く揃っています。台北市内であれば、ドミトリータイプのホステルは1泊500〜800元（約2,500〜4,000円）ほど、ビジネスホテルクラスの個室は1,500〜3,000元（約7,500〜15,000円）前後が相場です。
四つ星・五つ星クラスの高級ホテルになると、1泊4,000〜8,000元（約20,000〜40,000円）程度を見込んでおくとよいでしょう。また、オフシーズンや早期予約を活用すれば、同じ施設でもより割安に泊まることができます。地方都市では、同レベルの宿泊施設が台北よりも2〜3割安くなる傾向があり、費用を抑えたい旅行者にはおすすめです。
台湾旅行のツアー相場
台湾旅行のパッケージツアーは、航空券・ホテル・一部の食事や観光が含まれており、個人手配よりも手軽に旅行できる点が魅力です。料金は出発地や旅行日数、宿泊ホテルのランク、利用する航空会社、含まれる観光内容などによって大きく異なります。
もっとも手頃なプランは、LCCとスタンダードクラスのホテルを利用する2泊3日で、相場は50,000〜80,000円程度です。3泊4日のプランでは、台北市内観光に加え、九份や十分などの郊外を巡るコースが多く、70,000〜120,000円前後が一般的です。
台湾旅行の食事費用
台湾旅行の魅力の一つが、手頃な価格で楽しめる多彩なグルメです。食事費用は旅行スタイルによって変わりますが、ローカルな屋台から高級レストランまで幅広く選べるため、予算に応じて自由に調整できます。朝食は豆漿（豆乳）や蛋餅（台湾風クレープ）などをローカル店で食べれば30〜60元（約150〜300円）ほどで済みます。
昼食は牛肉麺や魯肉飯などの定番料理で100〜150元（約500〜750円）、夜は夜市での食べ歩きなら200〜300元（約1,000〜1,500円）程度が目安です。レストランでしっかり食べたい場合でも、1食あたり300〜500元（約1,500〜2,500円）程度が一般的で、日本と比べるとリーズナブルです。1日の合計食費は500〜1,000元（約2,500〜5,000円）程度を見込んでおくと、満足度の高い食体験ができます。
台湾旅行でかかる交通費
台湾での移動は、地下鉄(MRT)、バス、タクシーが主な手段です。MRTの初乗り運賃は約20〜65台湾ドル(約94〜300円)、バスは約15台湾ドル(約70円)から利用できます。タクシーの初乗り料金は約85台湾ドル(約400円)で、以降200メートルごとに加算されます。
市内観光では、1日あたり約1,000円が交通費の目安です。郊外の観光地へ足を延ばす場合は、追加で1,000〜3,000円程度かかることがあります。観光客向けには、MRTやバスが乗り放題の1日パス(約180〜210台湾ドル)もあり、効率的に移動できます。
台湾旅行でのお土産代
台湾旅行では、手頃な価格でユニークなお土産が豊富に手に入ります。代表的なお土産として人気なのが、パイナップルケーキ（1箱200〜400元／約1,000〜2,000円）、台湾茶（100〜500元／約500〜2,500円）、ドライフルーツや漢方グッズなどです。
スーパーでは調味料やインスタント麺などのばらまき用土産も安く揃います。平均的には1人あたり1,000〜2,000元（約5,000〜10,000円）程度をお土産代として用意しておくと、家族や友人、自分用まで幅広く選ぶことができます。
台湾の観光スポット＆アクティビティの費用
台湾の観光スポットの入場料は比較的リーズナブルです。例えば、台北101の展望台は大人1人約600台湾ドル(約2,830円)、故宮博物院は約350台湾ドル(約1,650円)です。日帰り温泉施設の利用料は約1,400台湾ドル(約6,600円)からで、ランチやアフタヌーンティー付きのプランもあります。
観光地を効率よく巡るには、台北市内の主要スポットを網羅した乗り降り自由の観光バスチケット(約330台湾ドル)や、複数の観光施設の入場券がセットになった「Taipei FunPASS」(約950台湾ドル)などの利用が便利です。1日あたりの観光費用は、約2,000〜4,000円を目安にしておくと良いでしょう。
台湾旅行中のインターネット・Wi-Fi代
台湾ではフリーWi-Fiが充実しており、MRT駅やカフェ、コンビニなどで利用可能です。ただし安定した通信を確保したい場合は、Wi-FiルーターやプリペイドSIMの利用が安心です。
Wi-Fiルーターのレンタルは1日200元（約940円）前後、5日間で約1,000元（約4,700円）が相場です。プリペイドSIMは通信量無制限で5日間300〜500元（約1,410〜2,350円）ほどとコストパフォーマンスに優れています。
台湾旅行中の海外旅行保険にかかる費用
海外旅行保険は万一の病気やケガ、盗難に備えるために加入しておきたいサービスです。クレジットカード付帯の保険を活用すれば無料の場合もありますが、別途加入する場合は3〜5日間で500〜1,500元（約2,350〜7,050円）が相場です。
保険内容により補償範囲が異なるため、加入前に内容をよく確認しましょう。特に医療費が高額になる可能性があるため、医療補償付きの保険を選ぶと安心です。
台湾旅行の費用を安くするコツ
台湾旅行はもともと物価が安く、上手に計画を立てれば予算を大きく抑えることができます。航空券とホテルをセットにしたパッケージや、無料で楽しめる観光地、台湾の人に人気のローカルグルメなどをうまく活用することで、1人あたり数千元単位で節約も可能です。以下に、具体的な節約のポイントを紹介します。
航空券とホテルがセットになった格安ツアー
旅行費用を大きく節約したいなら、航空券とホテルがセットになったパッケージツアーの利用がおすすめです。個別で航空券と宿泊を手配するよりも、まとめて予約することで1人あたり2,000〜5,000元（約9,400〜23,500円）安くなることもあります。
特に平日出発のツアーや、オフシーズン限定のセール商品は割安で、2泊3日で20,000元（約94,000円）以下のプランも。さらに空港送迎や朝食付きのプランも多く、コスパ良好です。
無料の観光地
台湾には無料で楽しめる観光スポットが数多くあります。例えば、九份や十分の街歩き、淡水の夕日スポット、台北101の下層商業施設、龍山寺や中正紀念堂などの歴史的建築はすべて入場無料です。
また、市内各所に点在する夜市も入場料なしで楽しめるため、食べ歩きや買い物を気軽に満喫できます。費用を抑えながらも台湾文化や風景をしっかり堪能できるのが、無料観光地活用の最大のメリットです。
台湾でローカルな食事
台湾旅行中の食費を節約するなら、ローカル食堂や夜市の屋台グルメを利用するのが効果的です。現地の人に愛される店では、魯肉飯や鶏肉飯、小籠包などの定番料理が1食50〜100元（約235〜470円）で楽しめます。
ファーストフード感覚のチェーン店や弁当屋では、ボリューム満点の定食が200元（約940円）以下で提供されていることも。安くて美味しい台湾料理は旅行の満足度も高く、食事代を抑えたい方には理想的な選択です。
台湾旅行での思わぬ出費
台湾旅行では物価が安く予算を抑えやすいものの、ちょっとした場面で予想外の出費が発生することがあります。特に水やトイレの利用、交通ICカードのチャージ不足、観光地での衝動買い、追加のアクティビティ体験などが代表的です。旅行前に見落としがちなこれらの支出を把握しておくことで、安心して旅を楽しむことができます。
水やトイレ、ティッシュの購入
台湾の飲食店では水の無料提供がないことが多く、外出中にペットボトル飲料を頻繁に購入することになります。1本あたり20〜30元（約100〜150円）と手頃ですが、観光中は1日2〜3本は買うこともあり、1日で60〜90元（約300〜450円）ほどかかることもあります。
また、観光地や夜市では有料トイレがあり、1回10元（約50円）の支払いが必要です。加えて、公共トイレにトイレットペーパーが備え付けられていない場合もあるため、現地でポケットティッシュを10〜20元（約50〜100円）で購入する場面もあります。これらは事前に予算に入れづらい、意外な出費の一つです。
交通ICカードのチャージ不足
台北や高雄など都市部での移動には、悠遊カードなどのICカードが便利ですが、チャージ残高の確認を忘れがちです。予定以上に移動が増えたり、観光地が離れていたりすると、思っていたよりも早く残高が減ってしまい、改札前で急いでチャージすることになります。
チャージは基本的に100元（約500円）単位で、1日あたりの交通費が100〜300元（約500〜1,500円）に達することもあるため、チャージ不足による想定外の支出が起こりやすくなります。
観光地での衝動買い
九份や老街、夜市など観光地には、手作りの雑貨や限定スイーツなど、思わず欲しくなるアイテムが数多く並んでいます。1点あたり100〜300元（約500〜1,500円）程度と手頃な価格のものが多く、気軽に買ってしまいがちです。
数点まとめて購入すると、1,000元（約5,000円）を超えることも珍しくなく、事前にお土産代として想定していた予算を超えるケースもあります。特に現地限定商品や試食後に気に入って買ってしまうものなどは、衝動買いになりやすい出費の一つです。
追加のアクティビティ費
旅行中に予定していなかったマッサージや温泉、アフタヌーンティーなど、現地で「せっかくだから」と思い立って体験することもよくあります。例えば、足つぼマッサージは30分で300〜600元（約1,500〜3,000円）、全身マッサージになると1,000元（約5,000円）以上かかることもあります。
また、特別展示の美術館や夜景スポット、郊外へのオプショナルツアーなども追加費用が発生します。これらは旅行前に想定していないことが多く、1回の体験で数千元の出費となることもあり、予備の現金を準備しておくと安心です。
まとめ
台湾旅行は、アクセスの良さと物価の安さを兼ね備えた、コストパフォーマンス抜群の海外旅行先です。航空券やホテルを工夫すれば予算を大幅に抑えることができ、食や観光も充実。
短期間でも濃密な体験ができるため、初めての海外旅行や週末トリップにもおすすめです。お得に楽しめる台湾へ、ぜひ次の旅先として訪れてみてください。
