台湾には多くの温泉地がありますが、台北市内から気軽に訪れることができる「北投(ベイトゥ)温泉」は、その中でも特に人気の高いスポットです。
自然に囲まれた静かな環境の中に、歴史ある温泉旅館や公共浴場、博物館まで揃っており、観光と癒しの両方を楽しめます。日本統治時代に開発が進められたこともあり、日本人にもどこか懐かしさを感じさせる温泉地です。
北投(ベイトゥ)温泉の概要

北投温泉は、台北市北部に位置する台湾を代表する温泉地で、MRT新北投駅から徒歩圏内とアクセスも良好です。地熱谷を源とする温泉は、白硫黄泉や青硫黄泉、鉄硫黄泉の3種類があり、美肌効果やリラックス効果が期待できます。周辺には温泉博物館やレトロな街並みが広がり、歴史と自然が融合した癒しのスポットとして、多くの観光客に親しまれています。
北投(ベイトゥ)温泉の歴史
北投温泉の歴史は、1894年にドイツ人硫黄商人オウリーが温泉の存在を広めたことに始まります。1896年には大阪出身の商人・平田源吾が台湾初の温泉旅館「天狗庵」を開業し、本格的な温泉地としての発展が始まりました。日本統治時代には、1913年に台湾最大の公共浴場が建設され、現在の北投温泉博物館としてその歴史を伝えています。
また、1905年には世界で唯一、北投と日本の玉川温泉でしか産出されない鉱石「北投石」が発見され、北投の名を世界に知らしめました。これらの歴史的背景が、北投温泉を台湾有数の温泉地としての地位に押し上げました。
女子旅におすすめの観光スポット
北投温泉は、女子旅にぴったりの観光スポットが充実しています。まず、北投温泉博物館では、日本統治時代の建築様式を感じながら、温泉文化の歴史を学ぶことができます。また、地熱谷では、湯けむりと自然の景観が織りなす幻想的な風景を楽しめ、写真映えスポットとしても人気です。
さらに、北投図書館は、木造建築と自然光が調和した美しい空間で、読書やリラックスタイムにぴったり。温泉街には、可愛らしいカフェや雑貨店も点在しており、散策しながらお気に入りのアイテムを見つける楽しみもあります。

北投(ベイトゥ)温泉のある台北市とは
台北市は台湾の政治・経済・文化の中心地でありながら、自然や歴史にも触れられる多面的な魅力を持つ観光都市です。MRTやバスなどの公共交通が充実しており、市内の移動もスムーズで効率よく観光が楽しめます。北投温泉がある北部エリアは、台北市内でありながら豊かな自然に囲まれており、温泉や地熱谷、緑あふれる公園が点在しています。
街の中心部には、台北101、故宮博物院、士林夜市など人気スポットが集中し、グルメやショッピングも存分に楽しめます。近代的な都市の顔と、歴史や伝統文化、リラクゼーションを同時に味わえるのが、台北市の大きな魅力です。

北投(ベイトゥ)温泉の源泉

北投温泉では、台湾でも珍しい3種類の源泉が湧き出ており、それぞれに異なる効能と特徴があります。泉質によって色合いや肌触りが異なるため、温泉ごとの違いを楽しめるのも大きな魅力です。観光とともに心身を癒すことができる北投温泉は、台北旅行の中でも特に人気の高い癒しのスポットとして知られています。
白硫黄泉
白硫黄泉は、北投温泉で最も広く親しまれている泉質で、やや白濁したお湯と柔らかな硫黄の香りが特徴です。泉温は50度〜90度と高く、弱酸性の泉質は殺菌・消炎作用に優れており、アトピー性皮膚炎や湿疹、神経痛などの緩和に効果があるとされています。
また、血行を促進し体を芯から温めてくれるため、冷え性や慢性的な疲労に悩む方にもおすすめです。肌がしっとりなめらかになると評判で、美容目的で訪れる女性観光客にも高い人気を誇ります。
青硫黄泉
青硫黄泉は「地熱谷」周辺で確認される珍しい泉質で、水がわずかに青みを帯びているのが特徴です。酸性度が非常に高く、強い殺菌力があることから、皮膚の新陳代謝を促進し、角質の除去やニキビの改善などにも効果が期待されています。
泉温も高めで、短時間の入浴でも爽快感が得られるのが魅力です。世界でも北投と日本の一部地域にしか存在しないため、温泉マニアにとってはぜひ体験しておきたい泉質のひとつです。
鉄硫黄泉
鉄硫黄泉は、鉄分を多く含んだ茶褐色の湯が特徴で、やや金属的な香りが感じられます。泉質には血行促進作用があり、特に冷え性や貧血の改善、更年期障害の緩和などに効果があるとされています。
また、肌への保湿効果も高く、乾燥肌の人や冬場の肌荒れに悩む方にも適しています。鉄分によって温まりが持続しやすいため、湯冷めしにくく、身体全体をじんわり温めてくれるのが特長です。落ち着いた雰囲気の浴場が多く、ゆっくり浸かりたい人におすすめです。
北投温泉観光のベストシーズン
台北市北部に位置する北投温泉は、台湾有数の温泉地として知られ、年間を通じて多くの観光客が訪れます。特に気温が下がる秋から春(10月〜4月)が入浴に最適な季節で、湯けむりとともに自然の美しさを楽しめます。この時期は観光と温泉の両方をゆったり満喫できるベストシーズンです。
秋から春(10月〜4月)
10月から4月にかけての北投温泉は、気温が20度前後と穏やかで、温泉にゆっくり浸かるのに最適な季節です。北投は火山活動によって湧き出す硫黄泉が特徴で、冷えた体を芯から温めてくれる効果があります。特に秋は紅葉と温泉のコントラストが美しく、春は新緑の中で癒しを感じられます。
また、この時期は湿度も比較的低く、空気が澄んでいて快適な気候が続きます。観光客も多すぎず、落ち着いた雰囲気の中で、老舗旅館や温泉博物館、台湾グルメを楽しむことができます。

1月〜2月
1月から2月は北投温泉のハイシーズンで、特に旧正月の時期には多くの台湾人旅行者も訪れ、街がにぎわいを見せます。気温は10〜15度前後と肌寒くなるため、温泉に浸かるには最高のタイミングです。この季節の北投は、湯けむりが立ちこめる幻想的な雰囲気が広がり、特に早朝や夜間の露天風呂では非日常感を味わえます。
さらに、この時期には周辺で春節関連のイベントも行われるため、文化体験も楽しめます。宿泊施設は混雑するため、事前予約が安心ですが、それだけの価値がある充実した温泉旅行が楽しめます。

北投温泉おすすめ観光地6選

北投温泉エリアには、歴史・自然・温泉文化を体感できる多彩な観光地が点在しています。台北中心部からアクセスしやすく、半日からでも楽しめるのが魅力です。温泉街の雰囲気を散策しながら、台湾ならではの温泉文化や歴史に触れることができるスポットを厳選してご紹介します。
新北投駅舎
新北投駅舎は、日本統治時代の1916年に建てられた木造の駅舎を復元した観光スポットです。かつて実際に列車が走っていた当時の趣を残しつつ、現在は資料展示や記念撮影が楽しめる無料の観光施設として活用されています。
木の温もりが感じられるレトロな建築様式は、台湾国内でも珍しく、建築ファンや鉄道ファンにも人気です。駅舎の前には小さな広場やベンチもあり、北投観光のスタート地点として立ち寄るのにぴったりの場所です。
- 施設名:新北投駅舎(新北投車站)
- 住所:台北市北投区七星街1号
北投公園
北投公園は1908年に造られた温泉地ならではの歴史ある都市公園で、自然の緑と静けさに包まれた癒しの空間です。園内には遊歩道や池、日本庭園風の景観が整備されており、朝の散歩や午後のひと休みにおすすめです。
公園内では地熱活動による湯けむりが見られる場所もあり、温泉地ならではの風景を間近で感じられます。また、春には桜の花が咲き、現地の人々や観光客の憩いの場として親しまれています。近隣の博物館や露天風呂施設とのアクセスも良好です。
- 施設名:北投公園
- 住所:台北市北投区中山路、光明路周辺
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約2分
北投温泉博物館
北投温泉博物館は1913年に建てられた旧公共浴場を改築して造られた無料の観光施設で、北投温泉の歴史と文化を深く知ることができるスポットです。赤レンガ造りの外観と、内部に残る大浴場のモザイクタイルが印象的で、日本の大正時代の雰囲気を色濃く残しています。
館内には当時の浴場模型や写真、温泉に関する資料が展示されており、当時の暮らしぶりがわかります。文化財としても価値が高く、台湾と日本の温泉文化が融合した貴重な建築遺産です。
- 施設名:北投温泉博物館
- 住所:台北市北投区中山路2号
- 営業時間:9:00~17:00(月曜休館)
- 入場料:無料
- 電話番号:+886-2-2893-9981
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約10分
- 公式HP:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/750
北投温泉親水公園露天風呂
北投温泉親水公園露天風呂は、現地の人々や観光客に親しまれている公共の温泉施設です。屋外に複数の浴槽が設置されており、それぞれ温度が異なるため、自分に合った湯加減でゆっくりと楽しむことができます。
水着着用が義務付けられており、男女混浴で気軽に入浴できるのが特徴です。入場料は大人40元(約200円)前後と非常にリーズナブルで、短時間の立ち寄りにもぴったりです。自然に囲まれた露天風呂で、旅の疲れを癒すのにぴったりのスポットです。
- 施設名:北投温泉親水公園露天風呂(千禧湯)
- 住所:台北市北投区中山路6号
- 営業時間:9:00~17:00(月曜休館)
- 入場料:大人40元(約200円)、子供20元(約100円)
- 電話番号:+886-2-2893-5580
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約5分
地熱谷
地熱谷は、北投温泉の源泉地のひとつで、約90〜100度の高温で湧き出る温泉が、湯けむりとともに立ち上る神秘的な場所です。湯はエメラルドグリーンに輝き、蒸気に包まれた幻想的な景観が広がります。
周囲には遊歩道が整備されており、間近で地熱の力を感じながら安全に散策することができます。手を湯に浸すことはできませんが、天然の地熱活動を間近で見学できるスポットは珍しく、北投を訪れた際にはぜひ立ち寄ってほしい名所です。
- 施設名:地熱谷(地熱谷)
- 住所:台北市北投区中山路
- 営業時間:9:00~17:00(月曜休園)
- 入場料:無料
- 電話番号:+886-2-2893-5580
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約10分
温泉ホテル
北投温泉エリアには、日帰りでも宿泊でも楽しめる温泉ホテルが多数点在しています。「瀧乃湯」や「北投麗禧温泉」などは、高級感と上質なサービスで特に人気があります。
客室内に専用風呂を備えたホテルも多く、源泉かけ流しの湯をプライベート空間でゆったりと満喫できます。宿泊者以外でも利用できる立ち寄り湯プランを提供している施設もあり、短時間の利用にも便利です。
北投温泉の穴場観光地4選

北投温泉といえば有名観光地が注目されがちですが、混雑を避けて静かに過ごせる穴場スポットも点在しています。自然の中で読書を楽しんだり、台湾の暮らしに触れたりと、観光地とはひと味違った魅力が感じられる場所ばかりです。
台北市立図書館北投分館
台北市立図書館北投分館は、台湾初の環境配慮型「グリーン建築」として建てられた木造の図書館です。北投公園の中にあり、大きな窓から自然光が差し込み、緑に囲まれた静かな読書空間が広がります。
屋上には太陽光パネル、館内には雨水リサイクルシステムを備えたサステナブルな設計が注目されています。観光に疲れたときの休憩場所としてもおすすめで、建築デザインや静かな環境を好む旅行者におすすめの穴場です。
- 施設名:台北市立図書館北投分館
- 住所:台北市北投区光明路251号
- 営業時間:火~土曜 8:30~21:00/日・月曜 9:00~17:00
- 入場料:無料
- 電話番号:+886-2-2897-7682
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約6分
復興公園(フーシンゴーユエン)
復興公園は、現地の人々に親しまれている北投の小さな公園で、観光ガイドにあまり載っていない静かなスポットです。園内には木陰の遊歩道やベンチが設置されており、落ち着いた雰囲気の中でのんびり過ごせます。
特に注目されているのが、無料で楽しめる足湯コーナー。温泉街ならではの特色を気軽に体験でき、観光客にあまり知られていないため、混雑を避けてリラックスしたい人におすすめです。
- 施設名:復興公園(フーシンゴーユエン)
- 住所:台北市北投区中和街
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約5分
北投市場
北投市場は、観光地の賑わいから少し離れた場所にあるローカルな市場で、台湾の暮らしを感じられる貴重なエリアです。新鮮な食材や乾物、衣料品などのほか、台湾らしい屋台料理も数多く並んでいます。
市場内では、朝食にぴったりの豆漿(トウジャン)や水餃子、魯肉飯(ルーローファン)などをリーズナブルに味わうことができます。
- 施設名:北投市場
- 住所:台北市北投区黄港路33号
- 営業時間:5:00~17:00(店舗により異なる)
- 電話番号:+886-2-2891-0434
- アクセス:MRT北投駅から徒歩約7分
北投梅園
北投梅園は、梅の木が多く植えられている自然豊かな園地で、冬の終わりから初春にかけて白や淡紅色の梅が一斉に咲き誇ります。観光地から少し離れているため人が少なく、静かな時間を過ごしたい方にぴったりです。
園内には東屋や小道もあり、散策しながら季節の移ろいを感じることができます。梅の香りに包まれながらゆったりとした時間を楽しめる、自然志向の方におすすめの隠れた名所です。
- 施設名:北投梅園
- 住所:台北市北投区中山路6号
- 営業時間:10:00~18:00
- 入場料:無料
- 電話番号:+886-2-2897-2647
- アクセス:MRT新北投駅から徒歩約8分
台北から北投温泉への行き方・アクセス方法

北投温泉は台北市の中心部からおよそ12kmの場所にあり、交通手段も豊富でアクセスが便利です。電車やバス、タクシー、オプショナルツアーなど多様な方法で約30〜40分ほどで到着できるため、日帰りでも気軽に訪れることができます。旅のスタイルに合わせて、ベストな移動手段を選びましょう。
バス
台北市内から北投温泉へは、市バスを利用してアクセスすることが可能です。たとえば、台北駅や松江南京駅などから発着する266番や230番の路線バスを利用すると、北投公園や新北投駅付近まで乗り換えなしで行くことができます。
運賃はおよそ30元(約140円)で、所要時間は約45分から1時間程度です。バスは料金が安く、移動中に市街の風景を楽しめる点も魅力です。ただし、ラッシュ時は混雑することがあるため、ゆとりを持った移動計画がおすすめです。
電車
電車を利用する場合は、台北駅からMRT淡水信義線に乗車し、北投駅で新北投支線に乗り換えて終点の新北投駅で下車します。全体の所要時間は約30〜35分、運賃は約35元(約160円)と手頃です。
新北投駅を出てすぐ目の前が温泉街で、初めて訪れる方でも迷わずアクセスできます。車両内は清潔でエアコンも完備されており、快適に移動できるため、最もおすすめの手段です。
タクシー
タクシーを利用すれば、台北市中心部から北投温泉まで約20〜30分で到着します。料金は400〜600元(約1,800〜2,700円)ほどで、人数が多い場合や荷物が多い旅行者には便利な選択肢です。
ホテルから直接乗車できる利便性も高く、急いでいるときや快適さを重視する人におすすめです。観光地への送迎にも慣れているドライバーが多く、簡単な英語や翻訳アプリを使えば安心して利用できます。

オプショナルツアー
初めて北投温泉を訪れる方や効率よく観光を楽しみたい方には、オプショナルツアーの利用がおすすめです。台北市内発の半日または1日ツアーがあり、北投温泉の入浴体験や地熱谷の見学、さらに九份や淡水などを組み合わせたプランも人気です。
費用は1,500元〜(約6,800円〜)程度が目安で、日本語ガイド付きのプランも豊富です。移動手段の手配も不要で、安心・快適に観光を楽しむことができます。

北投温泉のおすすめホテル
北投温泉エリアには、歴史ある温泉宿からスタイリッシュなリゾートホテルまで、多彩な宿泊施設が揃っています。旅のスタイルや予算に応じて選べるのが魅力で、日帰り温泉を備えた施設も多く、観光と癒しを兼ねた滞在が楽しめます。
水都温泉會館
水都温泉會館(スパ・スプリング・リゾート)は、全室に白硫黄泉の温泉風呂を完備した中規模の温泉ホテルです。和洋折衷のモダンなデザインの客室は清潔感があり、バルコニー付きの部屋からは北投の街並みや山の風景を一望できます。
館内にはレストランやリラクゼーション施設も充実しており、カップルやファミリー旅行にも対応できます。一泊の料金はスタンダードルームでおおよそ3,000元(約13,500円)からと、コストパフォーマンスも良好です。
北投亜太飯店
北投亜太飯店(アジア・パシフィック・ホテル)は、自然豊かな山の中腹に建つリゾート型の温泉ホテルで、非日常感を味わいたい方におすすめです。全室に白硫黄泉の温泉風呂が設けられており、プライベートな時間をゆったり過ごすことができます。
館内には屋外プールやフィットネスジム、スパ施設もあり、ホテル滞在そのものを目的にした旅行にも適しています。宿泊料金は一泊2名で5,000元(約22,500円)からが目安で、ラグジュアリーな空間とサービスを求める方におすすめです。
水美温泉會館
水美温泉會館は、北投温泉エリアの中心部に位置するスタイリッシュな温泉ホテルで、静かな環境と快適な設備が魅力です。全室に天然の白硫黄泉を引いた温泉風呂が備え付けられており、プライベートな空間でゆっくりと湯浴みを楽しめます。
館内は落ち着いた和風モダンのデザインで、心身ともにリラックスできる空間が広がっています。朝食付きのプランも好評で、一泊の料金はおおよそ3,500元(約15,800円)から。MRT新北投駅から徒歩数分の距離で、観光の拠点にもおすすめです。
天玥泉會館
天玥泉會館は、新北投駅から徒歩2分という抜群の立地にある温泉リゾートホテルです。館内は落ち着いた和風のインテリアで統一され、全室に白硫黄泉を使用した専用の温泉風呂を完備しています。温泉の湯はとろみがあり、美肌効果や疲労回復に効果があるとされています。
また、スタッフの接客が丁寧で、初めての台湾旅行でも安心して宿泊できます。1泊の料金は2名利用でおおよそ3,800元(約17,000円)からと、高品質なサービスと立地の良さを考えると非常にバランスの良い宿泊施設です。
日勝生加賀屋
日勝生加賀屋は、日本の名門旅館「加賀屋」と台湾企業が共同で設立した高級温泉旅館で、台湾随一の和風旅館として知られています。館内は日本の伝統美を意識した設計で、畳敷きの客室や和食懐石料理、細やかな“おもてなし”の接客が特徴です。
全室に天然温泉を引いた浴槽があり、静かで贅沢な時間を過ごせます。価格帯は一泊2名で最低でも13,000元(約58,000円)からと高めですが、非日常を体験したい方には最高の選択肢です。特別な記念日やご褒美旅にもおすすめです。
北投温泉観光のおすすめモデルコース
北投温泉は、台北中心部から気軽に訪れられる温泉地で、温泉以外にも博物館や自然公園など見どころが豊富です。交通の便も良く、半日〜1日でゆったりと楽しめるのが魅力です。以下では、観光と癒しをバランスよく満喫できる1日モデルコースをご紹介します。

午前
朝はMRT新北投駅に到着したら、まずは駅前の「新北投駅舎」でレトロな木造建築を見学します。次に向かうのは徒歩圏内の「北投温泉博物館」。
ここでは日本統治時代に造られた旧公共浴場を改装した施設で、温泉の歴史や文化を学ぶことができます。その後は「地熱谷」へ移動し、湯けむりと硫黄の香りに包まれた幻想的な風景を楽しみましょう。熱湯が湧き出す神秘的な光景は、北投ならではの観光体験です。
昼食
観光の合間に訪れたいのが「北投市場」。現地民が集うこの市場には、台湾のソウルフードが揃っています。特におすすめは、魯肉飯(ルーローファン)や水餃子、豆花(トウファ)などのローカルグルメ。
庶民的な価格で本場の味を堪能できます。市場の周辺には小さな食堂も点在しており、混雑を避けたい方には穴場の選択肢となります。北投ならではの味と雰囲気を楽しみながら、ゆっくりとランチタイムを過ごしましょう。
午後
午後は「北投温泉親水公園露天風呂」で日帰り温泉体験を楽しみます。複数の温度の浴槽があり、水着着用で男女一緒に利用できる点も魅力です。その後は、静かに過ごせる「台北市立図書館北投分館」へ。
木造のグリーン建築の館内で、読書をしたりひと休みしたりできます。さらに余裕があれば「復興公園」で足湯を体験し、現地の人々とふれあいながらのんびりとした午後を満喫するのもおすすめです。
夕方
旅の締めくくりには、温泉ホテルでのんびりとしたひとときを。「水都温泉會館」や「水美温泉會館」では、客室内で源泉かけ流しの湯を楽しめるため、観光の疲れを癒すのにぴったりです。
時間に余裕があるなら、夕食付きプランを選んで台湾料理や懐石風の食事をゆったりと味わうのもおすすめ。日帰りの場合でも立ち寄り湯で最後に体を温め、リフレッシュしてから台北市内へ戻れば、北投温泉での1日が心に残る思い出になります。
北投温泉観光の持ち物

北投温泉を快適に楽しむためには、温泉施設や観光スポットに適した持ち物を準備しておくことが大切です。特に日帰り温泉施設ではルールがあるため、事前に確認と準備をしておくと安心です。歩くことが多いエリアでもあるため、機能性と実用性を兼ね備えた持ち物を選ぶのがポイントです。
水着とタオル
北投温泉にある「親水公園露天風呂」などの公共浴場では、水着の着用が義務付けられています。観光の合間に気軽に立ち寄って入浴するには、事前に自分に合った水着を持参しておくことが大切です。
施設によってはレンタルもありますが、サイズや衛生面が気になる方にはマイ水着の用意がおすすめです。また、温泉の後に身体を拭くための速乾タオルやフェイスタオルも忘れずに。
小銭やICカード(悠遊卡)
北投観光では、MRTやバス、露店での買い物などに頻繁に小額決済を行う場面があります。ICカード「悠遊卡(EasyCard)」を使えば、MRTや市バスをスムーズに利用でき、チャージしておけば現金を出す手間が省けます。
また、北投市場などのローカルエリアでは現金払いのみの店も多いため、小銭を用意しておくと安心です。交通機関もICカードで割引になるため、利便性と節約の両面から持参を強くおすすめします。

日焼け止めや帽子
北投温泉エリアは自然に囲まれており、公園や地熱谷など屋外で過ごす時間も多くなります。特に春から秋にかけては日差しが強いため、日焼け止めをこまめに塗って肌を保護することが大切です。
あわせて、通気性の良い帽子をかぶることで熱中症対策にもなります。散策時間が長くなると気づかぬうちに紫外線を多く浴びてしまうため、美容と健康を守るためにも、これらのアイテムはぜひ携帯しておきたい持ち物です。
まとめ
北投温泉は、台北市内から約30分で行けるアクセスの良さと、豊富な泉質、文化的な観光スポットが揃った魅力的な温泉地です。
白硫黄泉や青硫黄泉などの多彩な源泉、歴史を感じる建築、自然豊かな公園などが調和し、日帰りでも宿泊でも心から癒される時間が過ごせます。台北観光の合間に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。